腱板損傷(けんばんそんしょう) — 明石市のいちえ鍼灸整骨院がやさしく解説します

腱板損傷

肩の痛みで日常生活がつらい、夜寝返りで目が覚める、腕が上がらない――それは**腱板損傷(腱板断裂)**のサインかもしれません。明石市のいちえ鍼灸整骨院では、患者様にわかりやすく、かつ専門的に「なぜ痛むのか」「何をすればよいのか」をお伝えしています。ここでは患者様向けに、症状からセルフケア、当院で行う鍼灸と運動療法まで詳しく解説します。

症状

腱板損傷では次のような症状が現れます。

  • 腕を動かすと肩が痛い(可動時痛)

  • 夜間痛(横になると強くなる痛み)で眠れないことがある

  • 腕を上げにくい、力が入りにくい(肩の挙上・外旋の障害)

  • 日常動作(服を着る、髪を結ぶなど)で困る

  • 肩周囲の違和感や「ゴリッ」とした感触を感じることがある。
    これらは整形外科で行う簡単な徒手検査(棘上筋テスト、ドロップアームテスト、インピンジメントテスト等)や画像(X線、MRI)で評価されます。

原因

腱板(回旋筋腱板)は肩を安定させる重要な組織で、年齢による変性(摩耗)や使い過ぎ、外傷(転倒など)が原因で損傷します。特に中高年での発生が多く、はっきりした外傷がなくても日常の負荷で進行することがあります。断裂は「不全断裂(部分断裂)」から「完全断裂」まで幅があります。

鍼灸(当院でのアプローチ)

鍼灸は「痛みのコントロール」と「機能回復」を目標に、保存的治療の一部として有効に活用できます。当院で行う代表的な手技は以下です。

  • 局所の置鍼(おきばり):炎症や圧痛点に細い鍼をしばらく留置し、血流改善と鎮痛を促します。

  • 鍼通電(電気鍼):鍼に微弱な電気を流し、筋の活性化や鎮痛促進を図ります。特に筋力低下や運動痛がある場合に有効です。

  • 周辺の灸療法:温熱刺激で局所の循環を改善し、回復を助けます。

近年の報告でも、鍼灸・電気鍼を含む介入は痛み軽減と可動域改善に寄与することが示唆されていますが、損傷の程度や患者様個々の状態によって適応は異なります。鍼灸は断裂そのものを“強制的に治す”治療ではなく、痛みを和らげリハビリを進めやすくする補助的役割が中心です。

運動療法(リハビリ)

腱板損傷の保存療法で最も重要なのは、**適切な運動療法(リハビリ)**です。当院では症状段階に合わせて、

  1. 痛みの強い急性期:安静と痛みを取る処置(鍼灸・アイシング・生活動作の指導)

  2. 痛みが落ち着いたら:肩甲骨周囲筋の可動性改善、姿勢改善運動、肩のインナーマッスル(回旋筋群)を穏やかに強化する運動(アイソメトリクス→抵抗運動)

  3. 日常動作への復帰:段階的に負荷を増やし、再発予防のためのコア(体幹)と肩甲帯の協調性を高める

という流れで進めます。運動は不適切に行うと悪化するリスクもあるため、専門家の指導で行うことが大切です。

セルフケア(自宅でできること)

  • 夜間痛が強い場合は、寝る姿勢を工夫し(痛い側を下にしない、枕で腕を少し支える)安静を保つ。

  • 痛みが強いうちは無理に腕を上げない。痛みのラインを超えた運動は避ける。

  • 軽い肩甲骨回しや首肩のリラクゼーション運動を習慣にする。

  • 氷での短時間の冷却(10〜15分)や、慢性期における温罨法による血行改善を使い分ける。

  • 服薬や注射などが処方されている場合は担当医の指示に従う。

※自己流の強いストレッチや無理な筋トレは、状態を悪化させる可能性があるため当院での指導のもと行ってください。

治療の流れ(いちえ鍼灸整骨院の場合)

  1. 問診・視診・徒手検査:痛みの部位、動作での痛み、日常生活での支障を詳しく伺います。

  2. 必要に応じて整形外科受診の勧奨:画像診断(MRIなど)が必要な疑いがある場合は整形外科を紹介します。

  3. 鍼灸+運動療法プラン作成:痛みの抑制→可動域改善→筋力回復の順で計画を立て、通院頻度・期間を共有します。

  4. 経過観察と調整:症状の改善に合わせて鍼灸の頻度やリハビリ内容を調整します。手術が必要なケースについては専門医と連携します。

受診の目安(来院すべきタイミング)

  • 夜間痛で眠れない、生活動作に著しい支障がある。

  • 腕が突然上がらなくなった(力が入らない)。

  • 数週間セルフケアをしても改善が見られない。

  • 外傷(転倒など)後に強い痛みや腫れ、可動域制限が出た。
    上記に当てはまる場合は早めの受診をおすすめします。整形外科で画像診断が必要な場合、当院からの紹介も可能です。

まとめ

腱板損傷は「年齢や使いすぎ」「外傷」などが原因で起こり、痛みや可動域制限を引き起こします。手術が選択されるケースもありますが、多くの方は**適切な保存療法(鍼灸+運動療法+セルフケア)**で日常生活レベルの回復を目指せます。明石市のいちえ鍼灸整骨院では、患者様一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療プランを提供しています。まずはお気軽にご相談ください — 痛みを我慢せず、日常を取り戻すお手伝いをいたします。

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