頭痛
頭痛
慢性頭痛は「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つのタイプに分けられ、適切なケアの方法も変わってきます。
あなたを悩ませる頭痛がどのタイプに当てはまるのかを、まずこちらでご確認ください。
【緊張型頭痛】
・主な特徴
緊張型頭痛は幅広い年代にみられ、慢性頭痛の中でもっとも多いタイプだと言われています。
頭全体の締め付けられるような痛みが特徴で、目の奥の痛みやめまいを生じることもあります。
・主な原因
首、肩の筋緊張による神経圧迫から生じると考えられています。
目の周りの疲労から、首、肩の筋緊張に繋がりやすいことが考えられるので、眼精疲労との関連も強いと言えます。
【緊張型頭痛の対処法】
緊張型頭痛では、首、肩まわりの緊張を緩和することが大切になってきます。
・目のまわりを温める
眼精疲労が強くなると、首、肩まわりの筋緊張に繋がってくることが考えられます。
仕事終わりや寝る前など、蒸しタオルを使って目のまわりを温めるようにしましょう。
合わせて、こめかみから頭皮にかけてを指でマッサージすると、より効果的です。
・同じ姿勢を長時間続けない
デスクワーク、スマホの操作で長時間同じ姿勢を続けていると、首肩まわりが緊張しやすくなると考えられます。
1時間を目安にこまめに休憩を入れ、肩や首をぐるぐる回すなど、身体を動かすようにしましょう。
【片頭痛】
・主な特徴
片頭痛は若年層の女性に多くみられる頭痛になります。
頭の片側に起こる、脈拍性の痛み(ズキンズキンとした痛み)が特徴です。
その他、「光や音に敏感になる」「動くと痛みが増すことがある」「閃輝暗点(視界に光があらわれる)」といった症状がみられることもあります。
・主な原因
頭の血管の拡張、神経の炎症から生じると考えられています。
ストレス、女性ホルモンの変化(生理の前後)、寝不足、寝すぎ、気圧の変化などが引き金となり、痛みが生じると言われています。
【片頭痛の対処法】
片頭痛では、血管の拡張を抑え、身体を安静にすることが大切です。
・静かな部屋でゆっくり休養する
片頭痛は光や音に敏感になりますし、動くことで痛みが増加することもあります。
照明を落とした静かな部屋で、ゆっくりと休むことが大切です。
・痛い箇所を冷やす
頭の痛い箇所を、濡れたタオルや袋に入った氷水で冷やすことにより、血管の拡張を抑える効果を期待できます。
また、血管が拡張してしまうため、入浴や運動など身体が温まることはなるべく避けるようにしましょう。
【群発頭痛】
・主な特徴
群発頭痛は若年層の男性に多くみられる頭痛になります。
慢性頭痛の中でもっとも強い痛みが生じるといわれています。
片方の目の奥に激痛が走り、涙、鼻水が出ることもあります。
その痛みは相当なもので「目玉をドリルでえぐられるような痛み」と形容されることもあるほどです。
群発期になりますと、毎日同じ時間(睡眠中が多い)に痛みが生じやすいと言われています。
・主な原因
原因ははっきりとは分かっていませんが、体内時計の乱れや季節の変わり目による、脳の視床下部への刺激によって生じるのではないかと考えられています。
【群発頭痛の対処法】
群発頭痛は、群発期に痛みを引き起こす要因を、なるべく避けていくことが大切になってきます。
・禁酒、禁煙
アルコール、タバコは群発頭痛を引き起こす要因になると考えられています。群発期には、飲酒、喫煙は控えるようにしましょう。
・規則正しい生活を送る
体内時計の乱れは、群発頭痛を引き起こす要因になると考えられます。
寝る時間、起きる時間を一定にし、規則正しい生活を送るようにしましょう。